雑文集

文章と漫画を描いています

高市早苗首相誕生後の最悪のシナリオ

 

昔々、公共のトイレは男女共用であり、性犯罪の温床であった。現在、女性専用のトイレや浴場の設置が法律で義務づけられるようになったのは、過去のフェミニスト達の活動の賜である。

この流れを逆行させる法案が通されようとしている。少人数の事務所においては共用でも可とする法律だ。

これに反対するパブリックコメントが1500ほど寄せられたにもかかわらず、廃案になる気配はない。来月には成立しそうな勢いである。

これに輪をかけてタチの悪いのがいわゆるLGBT法案である。「体が男でも心が女だったら女として扱わないのは差別。心が女とはどういうことなのかと聞くのも差別。男だと疑うのも差別」というトンデモ法案で、こんな法律通るわけねえだろと思うのだが、野党は通す気満々である。

この法案を潰したのは自民党だった。反対派の山谷えり子議員は「体は男だけど自分は女だから女子トイレに入れろとか、女子陸上競技に参加してメダルを取るとか、ばかげたことが起きている」と発言し、トランス界隈から「性的少数者の存在を否定する差別的発言だ」とバッシングされた。

自民党は男尊女卑の家父長制政党なので、フェミニストからは長らく忌み嫌われてきた。が、この一件により「トランス問題に関して頼りになるのは自民党だけだ」と認識された。

それまでは自民党よりも共産党を支持するフェミニストの方が多かったのだが(いそろくさんのTL調べ)、共産党がトランス推しであり、なおかつ、党の綱領にも「ジェンダー平等」などと掲げ、女性党員から「ジェンダー平等ではなく男女平等と書き直せ」と意見されてもガン無視。これで多くの女が共産党を見限った。

また世間的にはフェミニストであると思われている社民党福島みずほもトランス推しである。「メール一本で性別変更できるようにした方がいい」と発言して、女からの信頼を失った。
メール一本で性別変更した男が女性専用スペースに自由に出入りできるようになったらどういうことが起きるのか。そんなことも想像しようとしない、女の人権を男に売り渡すような政治家には何も期待できない。

野党がすべからくトランス推しなので、これを阻止するためには自民党を支持するしかないという、地獄のような状況である。

そこにきて高市早苗の名前が浮上してきた。ゴリゴリの右派だと言われている彼女が首相になれば、とりあえずLGBT法案だけは潰せるのでは?と一縷の望みを託す女は少なくない。私も託せるものなら託したい。しかし楽観は出来ない。彼女を推したのが安倍晋三であり、竹中平蔵がトランス推しだからである。

 

平蔵が何故トランス推しなのか。
そのヒントはこの記事の中にあった。

この怪物は製薬業界やグローバル企業と強いつながりを有しており、製薬業界ロビイストアメリ連邦議会における最大のロビイング勢力である。LGBT活動家らは、自分たちの運動を差別と抑圧に苦しむ非力な弱小グループによるものとして人々に提示するが、実際には巨大な権力と影響力を振り回している。彼らはこの力をさらに行使して、法律を変え、学校や社会までも変えようとしているのである。

アメリカではLGBT活動家によって子供達が食い物にされようとしている。
自分を男らしくないと感じている男の子や、女らしくないと感じている女の子をトランスジェンダーであると決めつける。そして「トランスジェンダー青少年の早期治療」と称して思春期ブロッカーと呼ばれる、第二次性徴を遅らせるホルモンを打つ。それに異を唱える医者や親はトランス差別者として罰せられる。
子供らが成人し、手術を受けた後も、ホルモン治療は続く。一生打ち続けなければ元の性別の特徴が体に出てしまうからだ。

コロナワクチンと言い、トランス向けのホルモン治療と言い、このやり口を使えば製薬会社は永遠に金を搾り取ることができる。まさにSDGs

こんなウマい話に平蔵が乗らないわけがない。あいつは必ず仕掛けてくる。この平蔵相手に高市早苗がどこまで突っ張り通せるのか。

人間はカネに弱い。
特に政治家は簡単にカネで転ぶ。

「この法案を通さなければ企業献金はしない」と圧力をかけられた場合、それに屈せずにいられるのか? 日本では既に外資系からの企業献金は合法になっている。外堀はもう埋められているのだ。

高市が法案を通すことに賛成はしないまでも、黙認した場合、彼女を批判できる勢力はあるのだろうか? あるとしたらフェミ界隈くらいのものだろうが、学者、弁護士、タレントらの著名なフェミニストはオールトランス推しである。抵抗しているのは私のような無名の市井のフェミニストだけだ。

日本の国会議員の男女比は、衆議院で9:1、参議院で8:2である。この中の半数近い男性議員が「自分の性自認は女性である」と言い出し、それが通るような世の中になれば、男女の比率は同数になる。
政治の場だけではない。あらゆる統計が崩れる。数字の上だけでの「男女平等」が達成され、「女性差別は存在しない」ということになってしまう。
最悪だ。

勿論これは高市が首相になったら起きるといった類の話ではなく、他の誰が首相になっても起こりうる展開である。
ただ、女性首相がこの法案を通した場合、「女が首相でも阻止できないのか」という、より大きな絶望を味あわされることになるのは確かだろう。